集団対面授業で生徒の理解度を高める秘訣
生徒にしっかりと理解してほしいとき、私が説明する場面で細心の注意を払うポイント、それは「アイコンタクト」です。
「な~んだ、そんなことか。」を思われるかもしれませんが、これが徹底できているかどうかで生徒の理解度は大きく変わります。
私は説明の前に全員の目がこちらを見ているかを確認します。
説明をしている間も私の視線はホワイトボードや生徒の目を行ったり来たり。
結構忙しい時間帯ですが、表情や行動に注目すると相手が理解しているかどうかが判断できます。
しかし、説明を一度聞いただけですべてを理解できなくてもいいんです。
人は対話をすることで理解を深めていくものなのですから。
眉間にしわが寄っているときや、目の焦点が合ってないとき、頭が傾いているときなどは介入のチャンス。
そんなときは、
「どぅ? 頭の中はスッキリしてる? モヤモヤしてる?」
などと言葉をかけて、内容が理解できているかを確認します。
「〇〇がちょっと・・・」
などと返事が返ってきたら、わからなくなったところを確認してからもう一度同じ説明を繰り返すか、違う切り口で説明します。
そして、スッキリ理解したら問題解きスタート!
「何かを初めて学ぶ」ということは、私たちにとって大冒険です。
冒険前の準備が整わない限り、船を出すことは無謀なギャンブルですよね。
理解しきれないうちは何度解いても間違いを繰り返すからです。
その結果、「自分はダメだ。」、「この科目は苦手。」といった負のスパイラルに陥ってしまいます。
だからこそ、まず理解をしてから問題を解き、その単元の理解度を確かめる。
この手順にそって学べる子はドキドキワクワクの大冒険が楽しめているのが伝わってきます。
「は~い、みんなこっち見て~」
目が合わない子がいたら、「〇〇さん、見て見て~、こっち見て~♪」
普段はひっそりとしていたい私ですが、授業中に限ってはしつこく「注目の的」を目指しています。