知識のネットワークから意見へ
先日の授業(地理)での出来事。
国境に関する話題について思いついたのがアメリカとメキシコの壁問題でした。
子どもたちにこのことを尋ねてみると、みんな知っていたのでちょっとビックリ。
ですが彼らのトランプ大統領に対する支持率は0%でした(笑)。
理由を聞いてみると「あの人は悪だ。」、「自分勝手。」と言うばかりで、具体的な理由のない評価ばかり。
そこで、みんなで不法入国者の立場になって考えてみました。
どうしてわざわざ密入国してまで外国に行きたいのか。
先進国で働くことの長所、国の経済格差、為替、納税の義務、税金の行方などを具体的に伝えてからみんなの意見を聞いてみると、「トランプの考えって正しいんじゃない?」みたいな雰囲気に変わっていました。
しかし最後に「トランプさんって、その壁を作る費用をメキシコに出すように要求してるんだって。」との情報に、再びトランプさんの支持率は急降下(笑)。
社会は暗記科目という印象が強いようですが、国境ひとつについてもいろいろと考えをめぐらせることが知識を深めることに繋がります。
また、確かな知識があるからこそ身の回りで起きている問題について深く考えることが可能です。
だからこそ、時間をかけて学習することが大切なのだと思います。
考えるために必要な情報を最初に与えることが、「考える」力を養うための必要不可欠な要素です。
いろんな意見を出した彼らが頼もしく思えた時間でした。