学習とフィードバック
中学生の授業では、毎回「確認テスト」をおこなっています。
これには3つの目的があります。
それは、
①前回学んだ単元の理解度を確かめる。
②家庭学習で復習することの習慣をつける。
③授業、家庭学習、確認テストで同じ単元のを3回することで知識や考え方を定着させる。
です。
そして、採点するときには良かった点や間違いの原因にコメントを書いて返します。
「途中式で分母と分子をきちんと分けていることがミスの少ない理由だと思います。」
『「叫ぶ」と「涙を流す」を組み合わせたときの主人公の感情としてあてはまる言葉を考えてみよう。』
「図に数値を書き込んでから式にあてはめよう。」
などなど。
生徒は1度学んでいるところですから、できるかぎり自分の力で考え直すきっかけを与えることを目的としています。
そして、成功体験と改善点を振り返ってほしいと考えています。
教育プログラムなどで使われるものとは意味合いが少し違いますが、私はこれを「フィードバック」と呼んでいます。
授業でもフィードバックは頻繁に使います。
これは生徒が「やってみた」事に対する「振り返り」として使うことが多く、良かった悪かったといった「評価」にならないようにすることが重要です。
人は誰でも自尊感情を傷つけられたくないはずですし…。
このフィードバックをきっかけに自己分析をし、問題点を改善する力をつけてほしいと願っています。