なぜ子どもは学校の授業が理解できないのか?


生徒に、「学校の授業はちゃんと聞いてる?」と尋ねると、

100%の確率で「はい、もちろん聞いてます!」という答えが返ってきます。

そりゃそうですよね。

「聞いてる?」ときかれて「聞いてません。」なんて答えられる強いハートの持ち主には出会ったことがありません(笑)。

「じゃぁ、先生が説明をしているときは何をしているの?」と尋ねてみると、

「黒板に書かれたことをノートに書いています。」という答えがほとんどです。

みなさんは、このやりとりで何か気になるところはありませんか?

「聞く」にもいろいろありますが、私には彼らの「聞いている」は「先生の声を耳で認識している」程度にしか思えないのです。

私の求める「聞く」は、「理解するために傾聴する」です。

授業で何か他のことをしながら他者の話を深く理解することは子どもとって至難の業だと考えています。

数学の図形(証明)を例にしましょう。

先生が黒板に図を書いて、A~Fまでの文字を使ってさまざまな辺と角の大きさを指さししながら説明をしていたとします。

「聞きながら板書をノートに書く」と答えた子はその図形を丁寧にノートに書き、証明の式や文をノートに書き写す作業をしながら先生の話を聞くわけです。

このとき、目線は黒板とノートの間を行ったり来たりしているはずです。

ノートに目が向いている時間がたとえ5秒程度だったとしても、先生が黒板上で指をさしてどの角とどの角がなぜ等しいのかを説明している瞬間を逃したとします。

そのたった5秒が「理解するチャンスを失っている」のです。

この回数が多ければ多いほど、「?」が増えていくのは当然ですよね?

ですから、私は授業で説明するときは全員の注目を集めるようにしています。

説明が終わってからノートに書く時間を十分に与えると約束しているので、子どもたちは安心して私の説明を聞いています。

例でもわかるように、今回のテーマは「聞く」だけでなく「見る」ことも同様に重要です。

みなさんのお子さんはどんな意識で授業に参加しているのでしょう?

理解するための「聞く」と「見る」さえできれば、授業内容の理解度は劇的に向上するはずです。

子どもたちに是非身につけてほしいと願う学習観の1つです。

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