考える工夫
以前、高校入試問題の取り組み方で
①問題の内容を理解する場面。
②答えにたどり着くまでの過程で考える場面。
③たどり着いた答えを表現する場面。
の①について書きましたが、今回は、②について考えようと思います。
みなさんはお子さんが受けたテストの問題用紙をご覧になったことはありますか?
もし、問題用紙に何も書き込んでいない状態になっていたら要注意です。
この場合は紙面上で「考える準備」ができていないことが予想されます。
では、「考える準備」とは何でしょう?
それは、「立体図を平面図に書き直す」、「実験や観察結果を図、表に書き起こす」、「重要ワードや重要文には目立つように印をつける」などです。
つまり、複数(複雑な)の情報を目で見てわかりやすい状態に「加工する」ということです。
これは、数学や理科に限らず、社会に出てくる表の取り扱いや英語、国語の長文問題で答えを探すときにも当てはまります。
一般的に、脳は複数のを一度に考えることはできません。
入試では一つの問題に複数の単元の考え方が盛り込まれている場合が多数存在します。
一つの事を考えている間に他の条件や複数個所ある答えを見失ってしまうことはよくあることです。
そうならないようにするためにも、「書いて考える」ことが不可欠なのです。
このように、入試問題で正解を出すためにはさまざまな工夫が必要です。
一度しか受けることができない入試になれば、緊張も付きまとうのでなおさらです。
そこで失敗しない為にも、入試対策講座では「問題を汚そう!」を合言葉にしています。
県立高校入試まであと18日。
生徒たちはまだまだ成長し続けています!