学びの種と魔法のことば
国語で選択肢を選ぶ問題は、読解力を養うのにとてもいい練習になります。
普通は4択の中から記号で選ぶので、選ぶだけならカンタンです♪ でも、選ぶだけだと本当にわかって答えているかどうかは???ですよね。 生徒さんと答え合わせをするときは、たとえ答えが正解だったとしても次のような「魔法のことば」をかけるようにしています。
「この答えは文章中のどこで見つけたの?」
はじめは「なんとなく・・・。」とか、「たぶんこれ。」など、根拠が見つからないまま選んでいることがほとんどです。 この場合は選択肢の中にある言葉、または選択肢と似たような言葉が本文中のどこにあるのか、「言葉の宝物」を探すように促します。
宝物が見つからなくても、間違った宝物を探し当てても大丈夫。 大切なのは魔法のことばをかけ続けることです。 そうすることで、子どもたちは何度もチャレンジできるようになります。
こうして、「本文中に答えがあるから探してみよう!」の意識に変われば、学習の扉がひとつ開くことになります。
子どもが出した答えについて、「何が答えか?」よりも「どう考えたのか?」を一緒に振り返る時間。 これは、学びの種をまいている時間です。 その中からどんなにすばらしい成長の芽が出てくるのかを楽しみに、これからも魔法のことばを使っていこうと思います。