語彙力のバロメーター
今年の国立大学のセンター試験では、国語問題の文字数がおよそ24,000文字だったそうです。
時間内に問題を解くためには1,200~1,500文字/分の読書速度が必要とされています。
実は小学6年生にもなると、これと同じスピードで読める子たちが存在します。
そして、読書速度は語彙数の多さに比例しているというデータが出ています。
私たちは、毎日新しい言葉に出会います。
その言葉を獲得し、使えるようにすることの積み重ねが自分の世界を広げていくものだと信じています。
語彙力を伸ばすための第一歩として、お子さんに音読をさせてみてください。
ジャンルは何でもかまいません。
お子さんが読みたいものが教材です。
もし引っかかることが多い場合、知らない言葉や読めない漢字が含まれている可能性があります。
頭の中に「これって何?」を浮かべながらだと読むスピードが落ちるからです。
つまり、音読は言葉を理解しているかどうかのバロメーターとして利用することができるのです。
音読の目標は、「話すときと同じスピードで読めるまで繰り返し読む」程度で十分です。
そして、知らない言葉があれば必ず辞書を引いて印をつけて、そのページに付箋を貼っておくことをお勧めします。
何度か付箋が貼ってあるページをめくって、覚えたらはがすことを繰り返せば言葉はどんどん頭の中に蓄積されていきます。
1日10分の音読と辞書の活用で、語彙力は着実に伸びていきます。
「お子さんと一緒に過ごす時間」という貴重な宝箱の中に、成長が感じられる小さなイベントを加えてみてはいかがでしょう。
お勧めです。