子どもは本当に興味関心を持ってないのか?
いえいえ、そんなことはありません。
ただ、興味関心を示さないのは「自分には関係がない」と感じていることが原因のつだと考えられます。
先週、中学生の授業(全学年)でブラックホールのニュースを話題にしてみました。
このニュースを知っている生徒は少なくて、
「ブラックホールって何だと思う?」という投げかけにも、
「どんなものでも吸い込むやつ」
とか、
「何か黒いもの」
などの答えが返ってくる程度でした。
これは大人でもなかなか理解するのが難しい分野だと思います。
ところが、
「地球からの距離や光の性質、数十億年後には太陽も似たようなものになるんだって」
といった話をした途端、
「宇宙ってどうなってるの?」
「そのうち地球はどうなるの?」
といった声が出始め、前半のブラックホールに対する薄~い反応から一変して熱い議論へとビッグバン(笑)。
そこから話題は気圧と沸点の関係、光の速度、太陽系のようす、密度など、他の単元に関する話題へ・・・。
最初は「よくわからないもの」でも、想像力を働かせ、身近な現象に関する知識を当てはめて考えることで少しずつわかるものが増えてくる。
そんな「考える過程」こそが思考力を養う重要な要素のひとつだと思います。
そして、物事が自分とどれだけ密接に関わっているのかを感じることがきっかけになるはずです。
それにしても、100年も前にブラックホールの存在を認識していたアインシュタインさんには脱帽です。