すべてを教えないでください!
授業が終わった後に教室を掃除する時の密かな楽しみと言えば、「消しくずチェック」です♪
机の上に残された消しゴムのくずを見かけると、ちょっと嬉しい気持ちになります。
それは彼らが悪戦苦闘しながらも頑張りぬいた証だからです。
算数の講座では、初めて学ぶ物について説明するとき以外は必要以上に教えないことを大切にしています。
式やひっ算、(線分)図、そして答えはすべて講師がチェックします。
そして答えに〇と✕をつけるだけで、間違えた問題については「間違えたところを探してごらん」とだけ伝え、再チャレンジしてもらいます。
たとえ計算ミスや式の間違いを見つけても指摘することはほとんどありません。
ここで大切なのは、「間違った場所を自分で探して修正する力を養うこと」だと考えています。
このスタイルによって、彼らは諦めずに何度も解き直すようになりました。
だけどどうしても正解にたどり着けないときや、ギブアップしたときは手を差し伸べるようにしています。
ただし、その場合も与えるのはヒントだけ。
「考える機会をできるだけ増やす」ことで、考えることの楽しさや自分の力で解けたときの嬉しさを知ってほしいと思います。
「自分でできることは自分で挑戦する。」ことで、能動的に行動できる積極的な人になってほしいと思います。
消しくずの量と子どもたちの成長との関係は、意外と比例しているのかもしれませんね。